あるもの日記

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映画『マスカレード・ホテル』の人間ドラマ模様

**ネタバレ注意!**

 

もともと木村拓哉のことは好きでも嫌いでもなく、彼の出る作品を楽しんでいます。この作品、あまり深いことを考えずに見ることのできる映画でした。

 

マスカレード・ホテルのあらすじ

次々と現れる素性の知れない宿泊客を、刑事として疑う新田浩介(木村拓哉)と、ホテルマンとして信じる山岸尚美(長澤まさみ)。立場も性格も正反対、まさに”水と油”の異色のバディが、ホテルという非日常の特殊な空間で巻き起こる屈指の難事件に挑む!!

次々と現れる怪しげな宿泊客、ホテルに潜入する刑事たち、宿泊客を迎えるホテルマンたち。

誰が宿泊客で誰が犯人なのか!?

究極の騙し合いに、あなたもきっと騙される!

ー公式より

 

キムタクが初刑事役なんですって。

刑事が連続殺人事件を追っていくんですが、いつものキムタク演技で型にハマらない観察眼のあるエリート刑事だった。

 

 

 

★ここからネタバレ含む★

 

 

 

“コイツが犯人なんじゃないか?!”というクセのある客が次々と現れるわけです。で、“あっやっぱ違うわ”の繰り返しで。

 

みんな仮面をつけて生きてるんですよ。で、新田(木村)と山岸(長澤)もまた仮面を付けている。ゆえに最初はお互いを理解せず、ぶつかり合ってしまう。

 

最初は”なんでホテルのフロントなんか!”って感じでふてぶてしい態度でホテルマン役として潜入捜査を始める新田。

で、山岸にホテルマンとしてのレクチャーを受けるんですが、それを受け入れられない。とにかく犯人逮捕のためにあらゆる客を睨みつける。いやいやこんなホテル入りたくないわ。

 

しかし優秀な刑事としての観察眼に山岸は彼の能力を認めていくのです。そして新田も山岸のホテルマンとしてのプライドと仕事の完璧さに感化され、自身もホテルマンとして相応しい接客をしていくようになる。

 

やがて、山岸は大学受験の時に宿泊したホテル・コルテシア東京の『おもてなし』に心を打たれ、ホテルマンを志すようになったことを打ち明ける。

 

新田もまた、刑事は儲からないという弁護士の父に言われながらも、社会の誰かがやらなければならない人命を守るという仕事のために刑事になったのだ。

お互いの仮面の下の素顔を見せ合い、失敗すれば共に職を辞する覚悟で、違いをバディと認めて犯人逮捕に挑んでいく。

 

 

映画の前半から中盤以降まで、そんな二人の前にクセの強い客たちが入れ替わり立ち替わりです。で、後半に一気に犯人逮捕へ向けて物語は動いていく…。

 

 

映画感想

俳優さんが嫌じゃなければ十分楽しめる映画ですね!キムタクはHEROの時を思い出させるような、型にはまらない能力ある刑事でした。

それぞれの客の人間ドラマもまた面白い。いろんな人がこのホテルを利用するのですが、彼らの見せかけの人生をコミカルに演出してくれます。

 

ただ、ちょっと不満というかわからないことも。

連続殺人かと思ったら違った、と思ったら実は第4の殺人予告の実行犯が真犯人で裏で各犯罪の手を引いてた、ていう。 そこの説明がなんかあまりにもサラッと終わってしまっていて…。あれ?なんで各犯人は数字のカード持ってたの?てのがよく分かんなかった。

ていうか、なんでわざわざ犯人は自分の犯行現場を警察に知らせる必要があったんだ?

 

あと、菜々緒役の客に山岸があっさり他の客(というか夫)の情報漏らしちゃうんですけど。えっ、前にストーカーに個人情報教えなかったって言ったばっかりじゃんか。まぁ、これがこの後の事件の核心につながっていくんですけど。ちょっと菜々緒の所の無理矢理感が…。

 

うん、この映画は推理モノではないです。視聴者は犯人を探すより、もうなんか何も考えずに見て楽しむ娯楽映画だ。

 

 

 

…映画の前にあったコンフィデンスマンJPのCMのせいで、長澤まさみと小日向文世がもはや詐欺師にしか見えなかった…。